宗谷本線唯一の峠である、塩狩峠(上川郡比布町〜上川郡和寒町)の頂上にある塩狩駅です。鬱蒼とした森の中に駅舎が佇む様子は、宗谷本線の中でも異色です。
道北には、比較的なだらかな峠が多く、塩狩峠も標高260mと穏やかですが、それでもキハ40の単行はゆっくりと峠を登っていきます。
明治時代に列車の暴走事故が発生し、鉄道職員であった長野政雄が自らの身を投じて、列車を停車させた話は有名で、後に三浦綾子が「塩狩峠」として小説化しています。塩狩峠記念館など、観光スポットとしても名高い地名です。