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北海道拓殖鉄道の乗車券類 - 鹿追(しかおい)駅

北笹川ゆき・自衛隊前ゆき

同じ鹿追町にある小駅として、北笹川ゆき、自衛隊前ゆきが常備されていた。新得駅では準片に纏められている。(画像をクリックすると拡大して表示します。)

いずれも、HPRしてつ地紋の北海道交通印刷調製券であるが、上部の社名が「(拓殖鉄道)」「拓殖鉄道」と、カッコの有無が異なる。

鹿追駅の準片には北笹川、自衛隊前が含まれておらず、整合性が取れている。他の着駅である、新得、屈足、新幌内、瓜幕は常備があり、瓜幕が終着駅だった時代の準片とすれば、これで全駅がカバーされている。

帯広ゆき・釧路ゆき

国鉄連絡券として、帯広ゆき、釧路ゆきを示した。特徴のある券面ではないが、釧路ゆきは「十弗経由」の表示があって渋い。

ところで、北海道拓殖鉄道と国鉄との連絡運輸範囲はいかほどだったのだろう?国鉄の連絡運輸規則別表・連絡運輸取扱細則別表(昭和33年10月1日現行)を引用してみる。

これによると、道内は全線各駅、最遠は大阪までが連絡運輸範囲だったことが分かる。さすがに大阪までの常備券はなく補充券での発売だったと思われるが、常備券がどこまであったのかは気になるところである。

このページに掲載されている硬券はすべて、北海道拓殖鉄道★硬券62枚セットに含まれます。

軟券の補充片道乗車券

補充券の廃札も存在した。軟券の補充片道乗車券(補片)をお示しする。

国鉄では補充片道乗車券は昭和41年3月に軟券化され、これまでのD型硬券から様式が変化している。昭和43年10月の新得〜瓜幕廃止までの最末期に、国鉄連絡用として使用されたものと推察される。D型硬券の補充片道乗車券、C型硬券の補充往復乗車券も廃札で残った。

補充定期乗車券

発行箇所補充のため、鹿追駅の乗車券類ではないが、北海道拓殖鉄道の補充定期乗車券(補定)も紹介する。通勤、通学、(あれば普通)定期の区別がなく共用とした様式のようだ。

この2枚で大きく異なるのは、通用期間を12箇月として発売できたか否かである。宇品線の項で紹介したが、これは通勤定期に限って、12箇月用が発売できた時代が国鉄にあったものを踏襲していると思われる。

この12箇月用の通勤定期は、昭和41年3月〜昭和43年4月までのわずか2年間の発売にとどまっており、昭和43年10月の新得〜瓜幕廃止を考えると、6箇月までに戻った制度で北海道拓殖鉄道が廃止を迎えていることになる。(ただし、北海道拓殖鉄道と国鉄の旅客営業制度が同一ではなかった可能性にも留意する必要がある。)

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