自社線内の往復乗車券は、2日間有効のB型券が多かった。国鉄調製券と北海道交通印刷調製券があるのは、片道乗車券と同じである。(画像をクリックすると拡大して表示します。)
自社線内の往復乗車券にも2日間有効のA型があって、少々イレギュラーな存在だった。上で示したのと同区間の屈足→鹿追である。
国鉄連絡券は20kmあるいは30kmを超えて有効期間が2日間以上となることが多く、大半がA型で設備されたが、屈足→十勝清水のように、当日限り有効のB型で調製された硬券もあった。屈足〜新得は10.5km、新得〜十勝清水は9.1km、合計21km※となり、昭和41年3月以降の30kmまで当日限り有効となる時代のものと思われる。
A型 - 落合ゆき | B型 - 十勝清水ゆき |
※国鉄の連絡運輸規則で定める計算方により、有効期間は社線(北海道拓殖鉄道)と国鉄で1km未満の端数をそれぞれ切り上げてからキロ程を合算して判定する。
自社線内のD型準常備式乗車券(準片)も存在した。
上り、下り方面を1枚に纏めているのは設備上不味く、運賃が安い順に着駅を並べるという準常備式乗車券の掟を破っているミス券である。
着駅が8段で、残る新得、中鹿追、鹿追、瓜幕が常備券で設備されていれば十分だったことに理論上はなる。準片の着駅に含まれている駅への常備券が設備された時代もあったようだ。
屈足→新得の小児券であるが、「殖拓鉄道」と組版を誤っているミス券。
このページに掲載されている硬券は「殖拓鉄道」のミス券を除いて、北海道拓殖鉄道★硬券62枚セットに含まれます。