今回は関東ローカル私鉄で使われていた、昔懐かしい様式の乗車券について特集します。いずれも特大画像をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
箱根登山鉄道(小田原〜強羅)で使われていた、硬券(こうけん)乗車券です。今では、券売機から出てくる味気ない磁気券が使われていますが、かつては板紙(ボール紙)に印刷された硬券が使われていました。現在でも、関東ローカル私鉄の一部の会社では、硬券が使われています。
硬券と対の意味となるきっぷが軟券(なんけん)です。軟券とは、広義には現在使われている磁気式乗車券なども含みますが、ここでは、車内補充券など、予め印刷物してある切符について、ご説明します。
最近、きっぷ収集を楽しむ鉄道ファンの間では、軟券が注目されるようになってきました。以前は、切符といえば硬券がコレクション対象となっていましたが、鉄道会社の機械化が進み、硬券を使う会社が少なくなりました。硬券は特殊な印刷物となるため、もともと製造できる会社も少なく、大手私鉄などのお得意様が減り、硬券印刷をやめる会社が出るなど、調達のしやすさ、コスト的に見合わないようになりました。
ローカル私鉄の多くは、資金難で機械化が遅れ、手売りの乗車券に依存せざるを得ませんでしたが、接続するJRの駅などに自動改札が設置されたため、厚紙でできた硬券を誤って自動改札に入れてしまうと、改札機の故障にもつながります。そういった理由から、硬券から軟券に置き換える会社も出てきており、収集対象として軟券が注目されています。
また、軟券の中には、補充券(ほじゅうけん)と呼ばれる切符があり、近年きっぷ収集を楽しむ鉄道ファンの間で、特に人気が高まっています。機械が使えない車内で売るため、また駅で機械対応できない切符を売るために置かれているもので、大型で、ハンコを押したり手書きとなる切符です。会社によって様々なデザインがあり、貫禄のある綺麗な切符が多いため、注目されるようになりました。
当店では、現在 158,865 アイテムの切符(硬券or軟券)を展示・即売しています。全ての商品で大きな画像を掲載しておりますので、お気軽にご覧ください。